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あちゅが生まれるまで。不妊治療:5(長い通院、そして・・・。) [不妊治療(過去)]

2001年8月。
私は、毎朝起きると基礎体温をつけ、通院の時に医師に見てもらいました。
9月から再就職先が決まり、3交代の仕事と言う事もあって、きちんとつけられない日もありましたが、それ以外は頑張ってつけました。
基礎体温上は、月経周期は人より長いものの、きちんと2層になっており、排卵は正常に来ているとの事でした。

子宮癌の方は、退院後もしばらく出血が止まらず、通院で圧迫止血を行ったりもしましたが、無事に軽快する事ができました。
その後のフォローの採血でも異常はなし。癌の時に上昇する数値もOK。一安心です。

2001年11月。
と、ある受診日の事。
そろそろ排卵が近いと言う事なので、エコーで確認する事に・・・。
結果、うまく卵子が育っていないとの事。
この日は卵子の生成を促す、クロミッドと言うお薬を処方され、家に帰りました。

2002年2月。
クロミッドを2回目に処方してもらった周期に、ちょうど癌の手術から半年後の癌検診の結果を聞きに
病院へ行きました。

この時の基礎体温は、そろそろ生理が開始のはずなのに高温層が続いていました。
もしや・・・とは、思ったのですが、いつも生理は不規則なので、あまり期待をしないように・・・。
(がっかりするのが嫌だったので。)

癌検診の結果はクラスⅠでした!!これからは、年に1度の検診で良いとの事。

<細胞診のクラス分類と内容>
 クラスⅠ :正常
 クラスⅡ :異常細胞を認めるが良性
 クラスⅢ :悪性を疑うが、断定できない。
       Ⅲa:悪性を少し疑う。軽度、中等度異型成を想定。
       Ⅲb:悪性をかなり疑う。高度異型成を想定。
 クラスⅣ:きわめて悪性を強く疑う。上皮内癌を想定する。
 クラスⅤ:悪性である。浸潤癌(微小浸潤癌を含む)を想定する。

癌検診の結果を聞いた後、私は医師に基礎体温のグラフを見せ、『ずっと高体温が続いているのですが・・・。』
と、話してみました。そしてエコー。

すると、小さな小さな赤ちゃんの袋らしきものがうつっていました。
医師もおどろいた様子でしたが、すぐに『おめでとう!!』と。

まだ、赤ちゃんは4週前後で、普通なら妊娠に気がついていない人も多い頃。
袋は確認できても、まだ心拍が確認できないため、袋だけで子供がいないことや、
成長できずに死んでしまう子もいます。
また、正常な子宮内での妊娠かどうかもわかりません。(子宮外妊娠の恐れも)
婦人科外来での仕事の経験が、更に不安を募らせました。

次回の診察は、一週間後にエコーをと言うことでした。

おなかに赤ちゃんがいるかもと思うと、全神経がおなかへ・・・。
そっと、お腹に手をそえながら、帰りました。

とりあえず、旦那にだけこっそり報告。
家族や、友人には確定してから報告することに・・・。


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あちゅが生まれるまで。不妊治療:4(検査結果) [不妊治療(過去)]

手術で切除してきた子宮の病理の結果は・・・クラスⅢbではなく、クラスⅣの部類に入るものでした。

<細胞診のクラス分類と内容>
 クラスⅠ :正常
 クラスⅡ :異常細胞を認めるが良性
 クラスⅢ :悪性を疑うが、断定できない。
       Ⅲa:悪性を少し疑う。軽度、中等度異型成を想定。
       Ⅲb:悪性をかなり疑う。高度異型成を想定。
 クラスⅣ:きわめて悪性を強く疑う。上皮内癌を想定する。
 クラスⅤ:悪性である。浸潤癌(微小浸潤癌を含む)を想定する。

病名は、子宮上皮内癌。

医師より、
『癌は思ったより進行しており、もしかしたらすべて取りきれていない恐れもありますが、切り取った後、レーザーで焼いているため、ほぼ心配はないと思います。』
『右の卵管については、一部ではなく根の部分からつまっていたため、卵管を通すことは出来ませんでした。』
『腹腔内で、昔、何かの炎症を起こしていたようで、腹部は癒着だらけでした。出来る限りの癒着は剥がしてきましたが、もしかしたら、左の卵管も何らかの障害を受けているかもしれません。』

気の遠くなるようなお話でした。
右の卵管は完全にダメで、左の卵管も中で軽い癒着があるかも・・・。卵子が作られても外に出てこれない・・・。
私の頭の中では、癌のことよりも子供ができない事に対する不安ばかりグルグルまわっていました。

それからしばらくは、月一の受診で、癌が再発しないか見て行く事になりました。
平行して不妊治療も・・・。
不妊治療に対して、医師と今後の方針を話し合いました。
『しばらくは自然妊娠を試みて、ダメならば体外受精を考えましょう』と、いう事になりました。


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あちゅが生まれるまで。不妊治療:3(手術当日) [不妊治療(過去)]

私はH13年7月末に子宮円錐切除と腹腔鏡手術を同時に行いました。
私にとって、生まれて初めての手術です。

手術前日に入院し、看護師さんから手術の流れの説明をうけました。
お昼過ぎには即効性の下剤を飲み、お腹の中を空に。おへその処置もしました。
夕食後からは絶食、21時以降は絶飲食。寝る前に更に別の下剤を飲みました。

手術当日は、病室で点滴のルートを取り、鼻から胃までチューブを入れ、前投薬をしてから手術室に向かいます。
患者として、チューブを入れられるのは初めてでした・・・が、何度やっても入りませんでした。
何度もチューブにのどを突かれ、吐気と涙・・・。
担当の看護師さんは困ってしまい、別の看護師さんとチェンジ。それでも入らず、医師に報告へ。
結局、チューブは麻酔が効いてから、手術室で入れてもらうことになりました。
前投薬は・・・注射だと思っていたのに、甘いシロップでした。
こんなので効くのかな~と思いながら、ベッドのまま手術室へ向かったのですが・・・エレベーターの中で、記憶を失いました(爆笑)
私、薬が効きやすい体質なのかな?

次に気がついた時には病室のベッドの上でした。(手術は無事に終わった後)
とても眠くて、すぐにウトウトして行ったのを覚えています。
術後、麻酔から覚めてからの第一声は・・・『早く私のピアスをつけて~!!穴がふさがっちゃう~!!』だったそうです。
麻酔って恐いですね。私は覚えていません(笑)
ピアスは開けて間もなかったため、気になっていたのかな???

手術の傷の痛みは気にならない程度でした。

手術で切除してきた子宮の病理の結果は・・・10日後。
入院期間は5日間なので、退院後に結果を聞きに来ることになりました。


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あちゅが生まれるまで。不妊治療:2(2つの手術) [不妊治療(過去)]

私は、引越し等で忙しかった事もあり、なかなか病院へ行く事ができずにいました。
ようやく受診したのが2ヵ月後。
選んだ病院は、家から1時間と遠い所でしたが、私の学生時代の実習病院であり、医師も信頼できる方ばかりだったので通院することに決めました。

たまたま受診した日の『初診』を担当する医師が、私の学生時代に講義をしてくださったS先生であったため、知っている先生と言うこともあって、ほっとした記憶があります。

受付で奈良県の病院からの紹介状を手渡し、看護師さんからの問診。そして、若い医師からの再度の問診。
しばらく待合室で待ち、ようやくS先生の診察が始まりました。

診察では、内診と、再度の癌検診、コルポスポピー(組織の一部をとって病理で調べる検査)も行いました。
2週間後に出た検査結果は・・・クラスⅢaが、Ⅲbとなっていました。
コルポスポピーの結果も良くないものでした。

<細胞診のクラス分類と内容>
 クラスⅠ :正常
 クラスⅡ :異常細胞を認めるが良性
 クラスⅢ :悪性を疑うが、断定できない。
       Ⅲa:悪性を少し疑う。軽度、中等度異型成を想定。
       Ⅲb:悪性をかなり疑う。高度異型成を想定。
 クラスⅣ:きわめて悪性を強く疑う。上皮内癌を想定する。
 クラスⅤ:悪性である。浸潤癌(微小浸潤癌を含む)を想定する。

そして医師から子宮の手術の必要性を話されました。

子宮の手術と言っても、子宮をすべて取る訳ではなく、『子宮円錐切除』と言って、子宮の入り口を一部、円錐状に切り取る手術です。
もちろん、今後の妊娠は可能ですが、子宮頚管が短くなってしまうため、妊娠したときには子宮口が開きやすく、切迫早産してしまう確立が高くなります。

更に、今回の手術を行う時に、『腹腔鏡手術』も一緒に行う事が出来ると話されました。
腹腔鏡手術は開腹せずに行う手術で、お腹に3箇所穴を開け、カメラと、手術の器具を挿入して手術を行います。
そして、前回行った子宮卵管造影で、つまっていた卵管を直接目で確認し、可能ならばつまった卵管を通してみるというのです。

『子宮円錐切除』は腰椎麻酔で行えるのですが、『腹腔鏡手術』も一緒に行う場合は、全身麻酔となります。

家族とも相談した上で、私は手術をする事に決めました。


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あちゅが生まれるまで。不妊治療:1(子宮卵管造影) [不妊治療(過去)]

昨日、あちゅが3歳の誕生日を迎えました。
お誕生会が終わって、あちゅが寝入った後、ふと、あちゅが生まれる前の事を思い出しました。
・・・数年前のお話です。

私はH12年に結婚してから約2年(婚約中の同棲生活を含めると3年)子供に恵まれず、不妊の検査、治療を行ってきました。
当時、奈良県の病院(しかも産婦人科)で看護師として働いていた私は、仕事の休憩中などに仲の良かった産婦人科医師に基礎体温をみてもらったり、アドバイスを受けたりしていました。
しかし、なかなか子供に恵まれず、退職・引越しする記念に(?)と思い、思い切って、子宮卵管造影と言う検査を行ってもらう事にしました。

子宮卵管造影とは、簡単に言うと・・・子宮に細い管を入れて造影剤を流し込み、造影剤がうまく卵管を通るかレントゲンで確認する検査です。
卵管がつまっていると、卵巣で出来た卵子が卵管を通って子宮まで降りてくることが出来ず、受精することが出来ないのです。

子宮卵管造影は、個人差もありますが、卵管が正常に通っていれば、検査に伴う痛みはそれほど強いものではありません。
卵管がつまっていると、子宮に流し込んだ造影剤の逃げる出口がなくなり、子宮が押し広げられ強い痛みを伴います。
(いつも検査の介助についていた経験より。)
私が介助してきた検査では、ほとんどの患者さんは卵管には異常がなく、つまっている方は本当に稀でした。

検査には、仲の良い産婦人科医師と、同僚の看護師を1人、そして、放射線技師さんを1人こちらから指名させていただきました。
技術うんぬんではなく、いつも一緒に働いているスタッフに検査中の姿を見られるのはかなり抵抗があったので・・・。
もちろん、放射線技師さんからは、スクリーンで隠されているため、検査中の姿は見えないのですが、念のため。

いつもは介助側ですが、今回は患者として台の上にのぼります。
最初に消毒をし、管を入れます。管を入れる時、『ちくり』と一瞬の痛みがありました。
そして、造影剤の注入。
最初は生理痛のような重い痛みだったのですが、徐々に激痛に。
私の場合、右の卵管がつまっており、その痛さは言葉を失うほどのものでした。
いつも笑顔の医師の表情が、いつになく厳しいものに変わっていました。

検査が終わった後も、しばらく動く事が出来ず、いつもはすぐに診察室に戻る医師も、心配して
しばらく傍についていてくれました。
結果は聞かずともわかりました。つまっていたんだな・・・と。
看護師、レントゲン技師さんも、言葉数が少なく、気を使っているのがわかりました。

検査の結果は、右の卵管がつけねの部分からつまっている。
子宮の形は正常。子宮筋腫等は認めず。
幸い、左の卵管が正常であるため、確立は低くなるが妊娠は望めると言う事でした。

しかし、それだけではありませんでした。
内診の時についでに行ってもらった子宮癌検診の結果、クラスⅢaと言うことがわかりました。

参考までに・・・。

<細胞診のクラス分類と内容>
 クラスⅠ :正常
 クラスⅡ :異常細胞を認めるが良性
 クラスⅢ :悪性を疑うが、断定できない。
       Ⅲa:悪性を少し疑う。軽度、中等度異型成を想定。
       Ⅲb:悪性をかなり疑う。高度異型成を想定。
 クラスⅣ:きわめて悪性を強く疑う。上皮内癌を想定する。
 クラスⅤ:悪性である。浸潤癌(微小浸潤癌を含む)を想定する。

もう少し早く検査を受けていれば、信頼できる医師に引き続きfollowしてもらえたのですが、私は富山県に引っ越すこととなり、富山の病院でfollowを受けることになりました。


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