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あちゅが生まれるまで。不妊治療:1(子宮卵管造影) [不妊治療(過去)]

昨日、あちゅが3歳の誕生日を迎えました。
お誕生会が終わって、あちゅが寝入った後、ふと、あちゅが生まれる前の事を思い出しました。
・・・数年前のお話です。

私はH12年に結婚してから約2年(婚約中の同棲生活を含めると3年)子供に恵まれず、不妊の検査、治療を行ってきました。
当時、奈良県の病院(しかも産婦人科)で看護師として働いていた私は、仕事の休憩中などに仲の良かった産婦人科医師に基礎体温をみてもらったり、アドバイスを受けたりしていました。
しかし、なかなか子供に恵まれず、退職・引越しする記念に(?)と思い、思い切って、子宮卵管造影と言う検査を行ってもらう事にしました。

子宮卵管造影とは、簡単に言うと・・・子宮に細い管を入れて造影剤を流し込み、造影剤がうまく卵管を通るかレントゲンで確認する検査です。
卵管がつまっていると、卵巣で出来た卵子が卵管を通って子宮まで降りてくることが出来ず、受精することが出来ないのです。

子宮卵管造影は、個人差もありますが、卵管が正常に通っていれば、検査に伴う痛みはそれほど強いものではありません。
卵管がつまっていると、子宮に流し込んだ造影剤の逃げる出口がなくなり、子宮が押し広げられ強い痛みを伴います。
(いつも検査の介助についていた経験より。)
私が介助してきた検査では、ほとんどの患者さんは卵管には異常がなく、つまっている方は本当に稀でした。

検査には、仲の良い産婦人科医師と、同僚の看護師を1人、そして、放射線技師さんを1人こちらから指名させていただきました。
技術うんぬんではなく、いつも一緒に働いているスタッフに検査中の姿を見られるのはかなり抵抗があったので・・・。
もちろん、放射線技師さんからは、スクリーンで隠されているため、検査中の姿は見えないのですが、念のため。

いつもは介助側ですが、今回は患者として台の上にのぼります。
最初に消毒をし、管を入れます。管を入れる時、『ちくり』と一瞬の痛みがありました。
そして、造影剤の注入。
最初は生理痛のような重い痛みだったのですが、徐々に激痛に。
私の場合、右の卵管がつまっており、その痛さは言葉を失うほどのものでした。
いつも笑顔の医師の表情が、いつになく厳しいものに変わっていました。

検査が終わった後も、しばらく動く事が出来ず、いつもはすぐに診察室に戻る医師も、心配して
しばらく傍についていてくれました。
結果は聞かずともわかりました。つまっていたんだな・・・と。
看護師、レントゲン技師さんも、言葉数が少なく、気を使っているのがわかりました。

検査の結果は、右の卵管がつけねの部分からつまっている。
子宮の形は正常。子宮筋腫等は認めず。
幸い、左の卵管が正常であるため、確立は低くなるが妊娠は望めると言う事でした。

しかし、それだけではありませんでした。
内診の時についでに行ってもらった子宮癌検診の結果、クラスⅢaと言うことがわかりました。

参考までに・・・。

<細胞診のクラス分類と内容>
 クラスⅠ :正常
 クラスⅡ :異常細胞を認めるが良性
 クラスⅢ :悪性を疑うが、断定できない。
       Ⅲa:悪性を少し疑う。軽度、中等度異型成を想定。
       Ⅲb:悪性をかなり疑う。高度異型成を想定。
 クラスⅣ:きわめて悪性を強く疑う。上皮内癌を想定する。
 クラスⅤ:悪性である。浸潤癌(微小浸潤癌を含む)を想定する。

もう少し早く検査を受けていれば、信頼できる医師に引き続きfollowしてもらえたのですが、私は富山県に引っ越すこととなり、富山の病院でfollowを受けることになりました。


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コメント 4

lalamama

はじめまして。
私も子宮卵管造影やったので、そらさんの痛みすごーーく分かります。
不妊検査って意外と簡単そうに思うけど、結構精神的にも身体的にもツライですよね!
でも、子供が生まれたことによって思い出に変わってしまうんだから不思議ですね。
by lalamama (2005-09-28 12:43) 

そら

lalamamaさん、初めまして☆niceありがとうございます。
lalamamaさんも子宮卵管造影を経験されたのですね。
不妊治療は、精神的にも身体的にもつらく、私自身かなり追い詰められていたように思います。
その分、妊娠がわかった時、妊娠中の些細な事、子供が生まれた時の感動、喜びは人一倍だったと思います♪
その思いを忘れずにいる事が大切なんですよね☆
by そら (2005-09-29 03:57) 

ゆうゆう

あちゅママは看護師さんだったのですね!だから不規則な休みになってしまうのか!ということは今でも夜勤を?
私も同業(?)です。4月末まで病院で薬剤師をしてました。500床ある総合病院。もちろん24時間受け入れOKの救急病院。
妊娠前は当直もしてましたよ~!薬局の当直者は1人。責任もあるのでプレッシャーも感じました。
当時、何も分からない私は看護師さんに本当にお世話になりました☆
実際に患者さんと接している看護師さんの方が、薬の事も詳しいわけですよ!私達なんかよりも。私達は薬の知識はあっても、それは紙上での知識。実践力は全くしてないわけです。
(もちろん、病棟にあがって、直接患者さんと接して服薬指導をしている薬剤師さん達はそんなことないです!これはあくまでも、私の個人的な意見です!あしからず!!)
看護師さんって資格は持ってるけど実際働いてない方が多いんですよね!
結婚して、出産して、子育てして・・・・。それでも仕事を続けるのは、とても大変な事だと思います!(実際にそんな方を間近で見てきましたので!)
それでも、まだ仕事を続けているあちゅママ。ステキだと思います!
私もいつか仕事復帰したいと思っています。それまでにちょっとお勉強しないとな(汗)
by ゆうゆう (2005-09-29 08:09) 

そら

ゆうゆうさん、おはようございます☆
私は今でも総合病院の看護師(3交代)をしています。
時々、ブログの更新時間が真夜中だったり、朝方だったりするのはそのためです^^

薬剤師さんのお仕事も大変ですよね。
最近はどこの病院でも、毎日当直があるようですし。
次々に新しいお薬が開発され、採用されたり、同じ効果のお薬でも薬品会社によって薬の名前が違うので、覚えることがたくさんあるし・・・。
病棟では点滴の事、お薬の事、薬剤師さんにはとてもお世話になっています。

ゆうゆうさんも、いずれ薬剤師さんとして仕事復帰したいと考えておられるのですね。
1年の育児休暇からの復帰の時は、ついていけるかどうか不安でしたが、スタッフの協力もあり、頑張る事ができました。
そして、子育てとの両立は、旦那や家族の協力があってこそだと思います☆
ゆうゆうさんも、不安な事などあると思いますが、仕事復帰にむけてがんばってください♪
by そら (2005-09-29 09:41) 

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